TEAM NACS SOLO PROJECT
「安田顕 ひとり語り2014~ギターの調べとともに。」

京都公演8月9日昼
金剛能楽堂


香南(高知)公演8月13日夜
弁天座


2つの劇場で観ました。
今回はたぶん会場ごとにすべて造りが違うし
大きさ規模も違ってそれによって会場ごとに演出を変えるんだろうなと
思っていましたが、本当にそうでした。

京都の座席がこう。
http://www.kongou-net.com/zaseki.html
私の席は3列43番

高知の座席がこう。
http://wwwa.pikara.ne.jp/bentenza/sub4.html
整理番号付きの自由席だったし171番とずいぶんあとの番号だったし
座布団に座ってはしんどいかな。と思って2階の向中1の椅子席の操作コーナーの
前、2階のド真ん中から観ました。

まだ公演中ですのでネタバレとかご注意ください。
あらすじじゃなくて、感想ですけど。



前回の愉快な感じからとは打って変わっての2014年のひとり語り。
すごく楽しみにしていました。
『ひとり語り』だというから、お話を読むような雰囲気なのかと
思いきや、がっつり本気の一人芝居でした(笑)


最初にみた京都では上手の側面だったので
あーー。観にくいかなー?と心配したのだけど
そんな心配無用だった、正面見て演じること4割、上手側面を向いて演じること5割
花道1割というような使い方。
しかも正面席からではみえない横顔振り返った時の表情などが観れる
いい席でした。

ただ正面をむいてセリフを言う時にききとれないことしばしば。
会場の音響などの問題かなー。そこが残念でした。

能楽堂といえども広い舞台、動かない古澤さんとは対照的に次々と
いろんな人格になって動き回る顕ちゃんはやっぱり『舞台の人』で
こころ躍りました。

高知公演では京都の半分以下と思われる舞台の大きさ
そして正面には桟敷席で芝居小屋の雰囲気。
ここでは2階の正面という全体を見渡せる場所からの観劇になりました。
照明もよくみえたし、なによりこの会場では顕ちゃんはほぼ正面をむいて
演技をするので声が通るとおる!!京都の時に聞こえにくかった
台詞もすべて理解できました。


客席から老婆で現れたお松(顕ちゃん)
ボロボロの日傘をさしているの。
それなのに公園で出会った誰かに暑いから日傘にお入りなさいという
『キレイな日傘でしょう?お客様用ですのよ』

そこからその誰かに向かって思い出話をするように
過去の男たちとのいきさつを語る感じで話が進んでいきます。

戊辰戦争の頃に出会ったであろうあの人。
北海道の炭鉱で出会ったオサド
名古屋で出会ったあいつ
広島で出会ったおとうちゃん

それぞれの時代で生きていた男の人との思い出が次々と演じられる。
顕ちゃんは衣装で頭に布を巻いているのだけど、そのおかげで髪が見えないので
女にも男にもみえるという見事な演出だった。

老婆を演じる時にはそれが結んだ白髪にもみえた。

それが一転着流しの衣装の裾をパっとはらってスクっと立って声色を変えた途端に
いろいろな時代のいろいろな男になる。
顕ちゃんの演じる老婆のお松があまりにはかなげで少し頭も弱くみえるので
男の人に転じた途端に毎回いつも少しホっとしました。

京都では笑うはずの場所でなかなか笑えなくて
「あいつ」に押されたお松が川を流れる時にくるくると花道を回って流れてる演技をしながら
『花道をこんな風につかってごめんなさーーーい』って言ったのに爆笑したぐらいだったんだけど
(あと影絵)
高知では、京都で笑いにくかった部分が笑いやすいように改善されていたように感じました。

アドリブにみえるあれこれもちゃんと計算された演出のうち。というのも2回みてわかったこと。
影絵も京都では覚えたては『ウサギ』だったけど高知では『猫』に進化してました(笑)

観終わった感想で『お松なんだかんだでモテモテだな』って思ったのだけど
よーく考えると、戊辰戦争から広島に原発がおちるまでってざっと80年近い年月が
流れてるのだなって思った。

そして冒頭と終演まじかの公園での誰かとのやりとりから、老婆のお松は現代にいると
想像できる。
軽く150歳を超えている計算になる。

ゾワっとして悲しくなった。
男と出会う度に若い姿になるのか?それとも老婆のままもう何年も
旅し続けているのかは誰にもわからないけど
日傘とカミソリだけをもって死ねない体で旅し続けるお松。
好きになった人は必ず先に死んでしまう悲しさ。

やりきれない悲しい気持ちと今をちゃんと生きようと思う気持ちが混在しました。

古澤さんの音楽や歌声もすばらしくて、独特の雰囲気のある舞台に
仕上がっていて、なんだろうなー。
好きか嫌いか聞かれたら、答えに困る舞台だけど、5年後10年後にまた観たいか?
って問われたら『観たい!』って言える舞台でした。

舞台人安田顕ここにあり!!

って感じ。近い将来にまた新しいひとり語りがみたいです!



グッズはパンフレットと手ぬぐいを買いました。
買ったグッズは使う派なので手ぬぐいはすでに5,6回洗濯して切りっぱなしの端のほつれも
ようやくおさまってきたところ。
染めでなくプリントの手ぬぐいなのが残念だけど、まぁそこはね。
グッズだから(笑)



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2014-09-03 Wed 11:37:48 | 演劇・映画 | Top↑