月に1度、祖母はショートステイに行っている。
その施設は妹が長く働いているところなので、こちらも安心して預けている。

先月、施設へ送って行った時に、入口に向かっておじいさんが歩いていた。
妹が運転して、私が助手席、後部座席に祖母が座っている。

私:あれ、この施設の人?
妹:あれはたぶん、(入所してる人に)面会に来た家族さん。
私:ふーん。

今度は施設から電話片手に話ながらおじいさんが出てきた。
慣れた足取りでどんどん入口から離れてフェンスにもたれて電話してる。

私:あのおじいさんは?
妹:!!!!!(顔色が変わる)○○さんだ!え?なんで??

私:知ってる人?
妹:うちの利用者さん。

私:ふーん。
妹:(車を止めて)ちょっとおばぁちゃんはお願い。え?なんで○○さんが外に??

私は祖母の車椅子を用意して祖母をつれて施設の入り口に向かう。
その間も妹は○○さんから目を離さない、『○○さーん!』と名前を呼んで
こっちに戻るように促しているが、おじいさんは電話しながら少しずつ遠ざかっていこうとしていた。

そして妹が私に向かって叫んだ。

『中の職員だれか呼んできて!!!』


慌てて、施設の中に入るといつも1階はにぎやかなのだけど、その日は
職員さんが大慌てで走りまわっている。

私:あの…外におじいさんが…

・・と言おうとしたら、妹が走りこんできた
『○○さん!外に出てる!!早く!!』

職員さんA:えぇー!!!
職員さんB:居なくなって今探しててん!!
職員さんC:見つかった??
妹:外で電話してる。まだ駐車場の中にいるよ!
職員さんA:私がトイレに行って戻ってきたらみんな居てないねんもーん!

わーわーと大騒ぎで職員さんは○○さんを連れ戻しに駈け出して行きました。

祖母を預けて帰りの車で詳細を妹にきくと
○○さんは他の施設に入所している利用者さんで、でもそれだと本人も退屈なので
時々、デーサービスを利用しにやってくる。

私:そーなん?全然普通のおじいさんに見えたけど、電話普通にしてたやん。
妹:認知症がすすんでいて、徘徊癖があるの。
私:パっと見、普通なのに。身なりもちゃんとしてたけど
妹:そういう人も多いの。普通にみえても、いろいろ危うい。
  本来なら施設の中から外に出るためには暗証番号を入力しないといけないんだけど
(勝手に外に行っちゃわないように)
今回は、面会に来た家族さんがちょうど、中に入るのでドアが開いた時に入れ替わりで出てきたんだと思う。

私:なるほど・・・。担当の職員さんがトイレに行ってる隙に移動したってこと?
妹:あー。それもAさんがトイレに行ってたんじゃなくて、利用者さんのトイレの介助をしてる間に
出て行っちゃったんだと思う。1人で何人もみてるし、徘徊癖のある人は施設の中もあっちこっち行っちゃうから。
私:大変だね・・。
妹:いろいろねー。

祖母は98歳になって歳相当に認知症もあるけど、細いし足腰が弱いので
どんどん歩いてどこかに行ってしまうってことはないのだけど
(前の公園に行くのがやっと)
徘徊してしまう家族がいるご家庭は本当に大変だろうな・・・と思ったのでした。

それと同時に、このまま自分が年を取った時に
ボケちゃったらどうするのか、成年後見人制度なども学ぼうと思ったのでした。
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2017-11-02 Thu 13:42:58 | 普通の日 | Top↑